2020年05月24日

甲山登山ブーム?

このブログの最初の回に記した通り、「カフェ明治屋」は小高い丘と川に挟まれたところにある。その丘は、高さが160メートルほどしかないのだが、ちゃんと甲山(こうやま)という名前がついている。一応、「山」なのだ。 

甲山とカフェ明治屋
門前橋から見た「カフェ明治屋」と甲山。


いやいや。一応、「山」なのだなどと馬鹿にしてはいけない。甲山は古くから信仰の対象で、山腹や麓には多くの古墳がある。前に記したが、俳優・コメディアンの三宅裕司さんのご先祖は地元の有力者で、甲山にその古墳(塚)が残されている。「カフェ明治屋」の真ん前の正通寺は、これも前に紹介した通り、古くは甲山の山頂にあったが、落雷で焼失し、
元和元年(1615年)に今の場所に下りてきたそうだ。さらに、「カフェ明治屋」からほど近い片山日子神社は、古来、神山(甲山)に鎮座しており、平安時代中期の天喜3年(1055年)に現在の地に遷座したと伝えられている(Machapuchareさんの登山記録(YamaRecoによる)。甲山は、由緒ある山なのだ。 

  

そんな甲山に登ってみようかと、移住してしばらくして考えたことがある。しかし、「カフェ明治屋」の反対側の南側からだと途中まではクルマで行けるのだが、その先、登山道がないようなのであきらめた。甲山登頂は、いまだに果たしていない。 

  

ところが、である。この甲山がこのところ静かな、ほんとうに静かなブームなのだ。今年の初め、市の会報のページを何気なくめくっていると、甲山登頂ツアーの参加募集をしているチラシが挟まっていた。公民館の主催で2月に20名で登るという。登頂だけが目的ではないらしく、古墳や史跡にくわしいインストラクターがついて、それらを見学しながらというウォーキングらしい。ちょっと興味がわいたが、ツアー当日は店の営業日だったこともあり応募しなかった。市のウェブサイトでの報告を見ると、なかなか楽しいウォーキングだったようだ。 

  

しばらくして、店のなじみのMさんが来店した。聞くと甲山に登ってきたところだとおっしゃる。ツアーに応募したけれど、すでに定員に達していてキャンセル待ちになってしまった、応募が40名ほどいるので繰り上げは見込み薄だということで一人で登ってきたそうだ。 

  

そのほかにも、ふらりと来店されたお客さんが、「いま、甲山に登ってきたところなんですよ」とおっしゃることがあった。途中、よじ登るような急なところもあるが、30分ほどで頂上に到達できるという。また、わたしが店の外でタバコを吸っていると、ハイキング姿で現れた男性が「このあたりに甲山の登り口があると聞いたんですが・・・」と尋ねてきたこともある。たしかに、南側のルートだけでなく、正通寺の墓地からの北ルートもあると聞いていたので説明した。12時間後、その男性が下りてきた姿を見かけたので無事に登頂できたのだろう。 

  

甲山の頂上は見晴らしがきくわけではないが、標識と古い社があるらしい。途中の古墳群も興味深い。ぜひ、わたしも一度登ってみたい。 



y1_tokita at 05:00|PermalinkComments(0)瀬戸内暮らし