2020年02月18日

映画「パラサイト 半地下の家族」

今年に入って映画「家族を想うとき」を観たことはこのブログに書いたが、それを観た映画館「シネマ・クレール」では韓国の映画「パラサイト 半地下の家族」も上映していた。昨年(2019年)の第72回カンヌ国際映画祭で最高賞(パルムドール)を受賞した映画ということで気になっていたが、時間の都合上、その時はあきらめた。 

パラサイト
「半地下の家族」は、宅配ピザの箱の組み立てという内職でほそぼそと暮らしていたが……。


ところが、である。ある日ネットの
yahoo!ニュースを見ていたら「パラサイト」が今年の第92回アカデミー賞の最高賞を受賞したと報じていた。作品賞をはじめ監督賞など4部門を獲るという快挙である。非英語作品のアカデミー作品賞受賞は史上初めて、アカデミーの作品賞とカンヌの最高賞の同時受賞は65年ぶりだという。 

  

これは観ずにはおれない! さっそくその日のうちにネット検索すると、岡山では「シネマ・クレール」のほかに「TOHOシネマズ岡南」でも上映していることがわかった。「TOHOシネマズ岡南」というシネコンは、昨年、わたしたちが映画「グリーンブック」を観たところだ。ここだと駐車場は無料だし、ネットで座席を指定して予約できる。早々に予約した。こういうことは早いのだ。それにしても、「グリーンブック」は昨年の第91回アカデミー賞の作品賞受賞作品である。2年続けてアカデミー賞受賞作を観に行っていることになる。そうではないつもりでいたが、わたしたちも「賞」に弱いというか、案外ミーハーなところがあると気づいた。 

  

それはともかく、映画のほうは……。韓国ソウルの一角、半地下の安アパートに住む貧しくもたくましい一家を中心とした物語である。あるとき、一家の息子で浪人生のギウは、ひょんなことから高級住宅地に住む金持ち一家パク家の娘の家庭教師となる。それをきっかけに、ギウの妹ギジョンはパク家の息子の美術の家庭教師に、父ギテクは運転手に、母チュンスクは家政婦にと、家族であることを隠してパク家に「寄生」していく。パク家の4人がキャンプに出かけた夜、「半地下の家族」4人は、パク家のリビングで、まるでわが家にいるかのように飲み食いし「成功」を祝う。しかし、ここで物語は終わらない。息をもつかせぬ展開で意味深長なクライマックスへ……。ストーリーについては、Wikipediaのこの映画の欄に「ネタバレ」といっていいほど詳細に載っている(映画を観る前の人はのぞかないほうがいい)。 

  

この映画は、韓国で問題になっている失業、格差社会、学歴主義、住宅政策の失敗などを鋭く突いたものといえよう。「半地下の家族」4人のしたたかさは、どこか「万引き家族」と重なるところもある。この映画がアカデミー賞の最高賞を受賞したこと自体が、世界に対するひとつのメッセージかもしれない。 

  

 

 



y1_tokita at 05:00|PermalinkComments(0)瀬戸内暮らし