2018年04月28日

移住1周年!

岡山・瀬戸内市に移住して1年が経った。あっという間だった気もするし、まだ1年しか経っていないのか、という気もする。季節が一巡し、町内会や地域の行事もひととおり経験したので、少しはこの地のことがわかってきた。まだほんの少しだけれど。 

カーテン
「カフェ明治屋」の風景―その1 移住して1年。朝の日差しも春たけなわを感じさせる。


移住
1年の率直な感想を一言でいえば、「移住してよかった」である。何がよかったか。わたしの場合、「終の棲家が見つかった」ということに尽きる。「棲家」とは家にかぎらない。どの地方に住むかということも含む。さらに、もっと広い意味にもとれる。移住して感じることだが、これまでの東京での生活では、心のどこかで「今ではないいつか、ここではないどこか」での暮らしを思い描きながら生きてきたように思う。しかし、移住してからの生活には「今、ここ」しかない。これから先、人生の終末までをここで生きる。「いま生きている」という実感を日々、得ることが人生の目的になる。そういう意味では、遠くを浮遊していた「心」の「棲家」が見つかったといえるだろう。 

  

109年の「カフェ明治屋」の住み心地は、といえば、真冬の回に書いたように、冬は底冷えがする。あちこちが少しずつ歪んでいて隙間風が吹き込む。夏は涼しいかといえば、開け放っていた昔と違って、いまは締め切ってエアコンを入れるから、やはり気密性の問題がある。エアコンが効きにくいのである。それでも昔の家には味があるし、何より自分たちで改装したことですでにして深い愛着がある。 

  

瀬戸内市という地域もいい。瀬戸内市は2004年に邑久町、牛窓町、長船町が合併して発足したもので、市としての歴史は浅いが、各所に古くからの遺跡があり、備前焼や刀剣製造の歴史は長い。神社やお寺も、長い歴史を感じさせるものが多い。長く人が住んできた土地は、新興住宅街や埋め立て地のような整然とした感じはないが、雑多な中に面白いものが隠れていたりする。住んでいて興味の尽きない土地だ。 

  

都市部との距離感もいい。「カフェ明治屋」は岡山市の中心部からクルマで約30分。途中、渋滞していても40分あれば着く。何かの用で市街地へ行くのにちょうどいい距離だ。電車でも長船駅―岡山駅間は30分くらいだから通勤・通学にちょうどいい。 

  

それでいて瀬戸内市には豊かな自然がある。「カフェ明治屋」から周りを見渡せば、広い空と遠くの山々、そして田んぼや畑である。クルマで20分も走れば「日本のエーゲ海」とも言われる牛窓に着く。瀬戸内海と島々の景色は、いつ見ても飽きない。 

  

この地の人々も、新参者のわたしたちに親切に接してくれた。岡山の県民性として、(災害が少ないから?)協力し合わないという人もいるが、わたしが見るところ、「わが道を行く」という人が多いようだ。だから、人にもあまり干渉しない。何事も「郷に入っては郷に従え」だが、ここではあまり「ああしろ、こうしろ」と言われることはない。でも、教えを請えばていねいに教えてくれるので、わたしたちは大いに助かっている。 

  

と、瀬戸内市のいいところを書いてきたが、移住した人にとって移住地はどこでも「住めば都」だろう。あれこれ考えるよりも、移住してしまえば、1年後にはわたしたちのように「ここ以外にはありえない」と思えるようになるのではないだろうか。 



y1_tokita at 08:34|PermalinkComments(1)移住