2017年08月17日

本家「福岡」の朝市

「カフェ 明治屋」がある瀬戸内市長船町は、人によっては「備前長船」(びぜんおさふね)といったほうが通りがいいかもしれない。「備前長船」とは、かつてこの地で生み出された日本刀の総称にしてその産地名もあらわす。 

  

この一帯の歴史は古く、一千年の歴史をもつといわれる備前焼の窯元群も近い。中世には、備前福岡(現在の長船町福岡)は「山陽道で第一級の都市」といわれるほど栄え、「中世福岡の市」はおおいににぎわったという(一文字うどんのウェブページ)。 

  

ちなみに、九州の福岡は、その地を治めることになった黒田長政が、黒田家の礎の地であった備前福岡から取り名付けたといわれている(瀬戸内Finderのウェブページ)。 

  

その本家「福岡」で、月に1回、「備前福岡の市」が開かれている。この「市」のことは、東京にいるころ訪れた「移住相談会」でも聞いており、ぜひ行ってみたいと思っていたが、月に1回の日にちをいつもうっかりしていて、このたびやっと顔を出すことができた。 

福岡の市
地元の人たちによる「手作り感」がいい。


「市」の会場は「カフェ 明治屋」からは歩いて
20分ほどである。開始時間の朝8時を少し回ったころに会場に着くと、すでに多くの人でにぎわっていた。岡山市内や遠く県外からの来場者もあるという。 

福岡の市野菜
産直の野菜は人気がある。ナスもトマトもおいしかった。


さすがに日本刀はなかったが、刀鍛冶が包丁研ぎをしていたり、地元「名刀味噌」(店はわが町内)の販売ブースがあったりする。この手のマーケットには欠かせない産直の野菜や天然酵母のパンなどもあった。買った飲食物は、会場内の席で食べられるようになっている。わたしたちもちょっと一息、レモンジュースで喉を潤し、ナスやトマト、ひしお味噌などを購入した。
 

  

10年前に始めたときには「売り子のほうがお客さんの数より多かった」そうだが、地元に密着した手づくりの「市」は、いまやすっかり根づいているようだ。わたしたちも、いつの日か、この市に「カフェ 明治屋」としてブースを構え、コーヒーやケーキを提供するようになるのだろうか。まだ開店してもいないのに妄想ばかりが広がるのだった。 



y1_tokita at 18:43|PermalinkComments(1)移住 | 瀬戸内暮らし