2023年07月02日
倉敷・種松山公園の紫陽花
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ことし(2023年)は、冬のあいだのラニーニャ(南米ペルー沖の太平洋海水温が低くなる現象)とその後のエルニーニョ(ラニーニャの逆で、同海域の水温が高くなる現象)のせいで梅雨が長く、夏には猛暑になり、冬は暖冬になるといわれている。
冬に家のなかが厳しい寒さになる古民家暮らしにとって暖冬はありがたいが、そのほかはいただけない。客席にクーラーを利かせないわけにはいかない飲食店にとって、猛暑は困りものだ。この6月には電気代が大幅に値上げになったばかりでもある。
梅雨が長いのも困る。雨の日はどうしても客足も湿りがちになるし、定休日も雨だと自分たちの洗濯物の乾燥にも手を焼く。
そんな梅雨の時期のある定休日、その日はたまたま天気が良かったので紫陽花を見に出かけた。紫陽花の観賞は梅雨の時期の数少ない楽しみのひとつだ。向かった先は倉敷の松種山公園西園地という公園で、ここは前にも訪れたことがある。
小高い山の斜面が広大な公園になっており、春には約1000本の桜が咲き乱れる。紫陽花は1万3000株も植えられており、この時期には一帯が紫陽花の花だらけになる。わたしたちは、公園の一番標高の高い展望台付近にクルマを停めた。降りてから気づいたのだが、紫陽花が咲いている区域はずっと下のほうにある。わたしたちは、遊具や木々のあいだを縫いながら山を下り、紫陽花園にたどり着いた。
その一帯は紫陽花の花に満ちていた。藤棚が設えてある道の両脇も、池の周りも紫陽花だらけである。わたしたちは、梅雨のいっときの晴れ間、陽光を浴びる紫陽花を愛でながら歩いた。わかっていたことだが、クルマまでの帰りは上り道である。日ごろ運動不足のわたしは息を切らしながらなんとかクルマにたどり着いた。
これが物足りなかったわけではないが、後日、「花の山寺」として有名な真庭市の普門寺も訪れた。ここも四季それぞれに花が楽しめるところだ。普門寺の紫陽花は種類が多く、初めて見るような種もあった。
なかなか心が晴れない梅雨の時期、紫陽花の花は、いっときわたしたちの心を癒してくれる貴重な存在だ。