2022年04月20日
勝山の「白壁」と「きくや」
ある定休日の朝、きょうはどこへ出かけようかとダラダラと思案しているうちに時間は9時を回った。毎月のようにランチをいただきにうかがっている総社の「珈琲と人」へ行くのもいいし、定番の倉敷美観地区をそぞろ歩くのもいい。しかし、その日はなぜか無性に「白壁」のランチが食べたくなった。
「白壁」は、前にもこのブログに書いた通り真庭市勝山の町並み保存地区にある中華料理店である。ここのランチはおいしいうえにお安くて、わたしはたいへん気に入っている。もちろん、気に入っているのはわたしだけではなく、この店はいつ行っても大人気である。開店と同時に入らないと、席が取れないかもしれない。
勝山までは、「カフェ明治屋」からだと高速道路を使って約1時間半、下の道で約2時間である。定休日のルーティーンとなっている銀行での入金をすませ、いざ勝山!とあらかじめクルマのETC車載機にカードを入れると、こんな日にかぎって調子が悪い。「エラーナンバー〇〇。このカードは読み込めません」などとのたまう。試しに別のETCカードを入れてみたが、結果は同じだ。仕方がないので、一般道路を通って行くことにした。
案の定、勝山に着いたのは「白壁」のランチの開始から30分すぎた11時半ごろ。クルマを停めた勝山文化センターから妻は異様な速足で「白壁」へ向かう。わたしも必死で後につづき、「白壁」の暖簾をくぐる。「いま、満席なんですよ」(やはりそうか)「しばらく待ってもダメですか?」と訊く。「それではここに携帯の電話番号を書いてください。席が空いたらお呼びしますから」(助かった!)というわけで、ほどなくして、わたしたちは「白壁」のボックス席に陣取ることができた。その後もぞくぞくと来店客があったが、店の方は商売っ気がないというか(失礼!)「満席で当分空かないんですよ。ごめんなさい」と断っていた。わたしたちはほんとうにラッキーだ。
「白壁」のこの日の「本日のランチ」はエビと卵の香り炒めとササミ天。これにタラコ(たぶん)の入ったソースのかかった豆腐の付け合わせ、香の物、わかめスープ、シロップのかかった杏仁豆腐が付く。炒め物は濃い目の味付けがごはんに合い、ササミ天はほんとうに揚げ立てでアツアツ。杏仁豆腐も十分なボリュームだ。これで税込み800円である。わたしたちが行ったのは3月で、4月から値上げになるそうだが、安くてうまい、の一言である。
「白壁」でランチを堪能したあとは、お決まりの和菓子の店「きくや」に寄る。ここの和菓子はやや小ぶりなサイズがわたしたちにちょうど良く、そしてお安い(1つ140円)。わたしたちは和菓子4種類8個を購入した。
家々の暖簾や町並みをゆっくり見る時間はなかったが、お目当ての「食」の2軒を訪れることができ、わたしたちは大満足で勝山を後にした。
後日談。調子の悪いETC車載機を3年前に取り付けたカーショップで見てもらうと、悪いところはないという。どうもETCカードに問題があったようだ。電子機器やキャッシュレスは問題が起こると面倒だ。