2018年07月14日

平成最悪の水害

毎日暑い。ここ岡山を含む中国地方は79日に平年より10日以上早く梅雨明けした。そのとたんに真夏がやってきた。それはいいのだが、梅雨の終わり、76日から7日にかけて岡山を襲った豪雨の爪痕はあまりにも大きかった。 


倉敷市真備町の水害現場を上空から見る。一面、深く浸水している。

前回書いたように、幸い「カフェ明治屋」に被害らしい被害はなかった。ちょっとした雨漏りがあった程度である。今となっては、「雨漏り事件」などと大げさに記した自分が恥ずかしくなるくらいに県内の被害は大きかった。
 

  

たとえば倉敷市真備町の大規模水害。わたしが地元の特別警報が解除されてほっとしているころにも被害の大きさは伝わってこなかった。被災地の自治体も情報収集に追われ、まだ発表できる段階ではなかったようだ。その後、徐々に明らかになってきた現地の状況に、わたしは愕然とした。713日現在で、県内の死者は59人(うち真備町50人)、行方不明15人となっている。 

  

雨が続き、裏の干田川の水位が上がったときには気にはなったが、これほどの災害になるとは思わなかった。テレビの全国放送では真備町の洪水ばかりを取り上げるが、それ以外にも県内のあちこちで被害が発生している。「カフェ明治屋」にとって身近なところでは、お隣の邑久町でも水に浸かった地域があるらしいし、直線距離でほんの5キロ程度の岡山市東区平島付近でも道路や住宅が冠水した。「カフェ明治屋」のオープン初日、「10円玉騒動」のときにお世話になった「ゆめタウン平島」も浸水の被害に遭い営業を一時中止している。 

  

交通や物流への影響もある。わたしたちは定休日に日帰り温泉に行ったり食材の買い物をしたりするが、玉野市の「たまの湯」から備前市の「海の駅」に行こうとナビに入力したら迂回路が表示された。岡山ブルーラインの備前インターと鶴見インターの間が全面通行止めになっているのだ。そのせいもあってか国道2号線の上りは大渋滞だった。スーパーマーケットの棚もいつもより品薄に見える。物流が滞っているのだろう。 

  

いずれにしろ、わたしたちへの影響はその程度で済んでいる。奇跡といっていいだろう。雨雲がほんの少しこちらにずれていたら、もう少し長く降っていたら、被害に遭ったのは真備町ではなくここ長船町だったかもしれない。真備町のことがまったく他人事ではなく、あとになって冷や汗が出た。 

  

7月上旬の雨続きから豪雨、水害、その後と、6月までと比べると客足は鈍っているが、仕方がないだろう。そんなもの(雨漏り同様)被害のうちに入らない。豪雨の被害に遭われた方々の力になれないのが歯がゆいが、いまは自分の仕事を精一杯こなしつつ、被災地の一日も早い復興を祈ることしかできない。 



y1_tokita at 09:03│Comments(1)瀬戸内暮らし 

この記事へのコメント

1. Posted by ラフィンのお父さん   2018年07月15日 12:11
5 以前 岡山県に移住した理由が地震等含め自然災害が少ないことをあげていましたね。
 私は、日本列島どこに住んでいても安心できないと思いますよ。
 被災地にこれ以上追い打ちをかける災害が起きない事をお祈りします。
 予報で猛暑が続くと言っていますのでお身体に気をつけて下さいね。

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