2018年10月29日
「日日是好日」
前回に続いて映画の話。今年(2018年)亡くなった樹木希林さんが出演している映画を観ようということもあって「万引き家族」を鑑賞したわけだが、それなら彼女が出演している最新作「日日是好日」も観ておこうというわけで映画館に出かけた。
「日日是好日」はイオンシネマ岡山という新しい映画館で上映していた。このシネマコンプレックスは、岡山駅に地下通路で直結したイオンモール岡山のなかにある。岡山というのは面白いところで、交通の中心である岡山駅の近くにはデパートもあるがイオンモール岡山というショッピングモールもある。関東でショッピングモールというと郊外型の巨大なものが多い(埼玉県越谷市のイオンレイクタウンに行ったときには端から端までとても歩けなかった)が、ここでは中心市街地のど真ん中にある。大店立地法(大規模小売店舗立地法)との兼ね合いはどうなっているのか、不思議だ。
そのなかにあるイオンシネマ岡山は、11のスクリーンと約2,000席を有し設備も最新だ(イオンモール岡山のオープンは2014年)。もちろん、全席指定である。わたしたちは期せずして「イオンシネマ岡山」と「岡山メルパ」という新旧の映画館を知ることになったわけだ。
それはともかく、映画「日日是好日」は、ときにコミカルな場面を交えつつ、とても静かで、じんわりと心に響くものだった。お茶の先生役の樹木希林さんの演技も光っていた。全身を癌に侵され、死期が近い人とはとても思えない凛とした姿だった。映画は全体を通して、四季の移ろいを五感で感じつつ、その日その日を丁寧に生きることの大切さを伝えようとしているように思えた。
カフェをオープンしてもうすぐ1年になるが、この間、わたしたち夫婦はバタバタのし通しで心休まる暇がなかった。忙しいなかでも平常心を保ち、ときにはお茶席のように心の底からほっとする時間を持ちたいものだ。
映画を観て感動すると、その原作を読みたくなる。逆に、読んでよかったと思う本が映画化されると観てみたくなる。スティーヴン・キング作の「グリーンマイル」は本が先だった。映画も観たが素晴らしかった。「日日是好日」は、すでに原作本を取り寄せてある。じっくり読むことにしよう。
この記事へのコメント
働き盛りのときの日々、熟年期の日々の大切さは、当然違ってくるわけですが
これを考えるとまた人生に迷いが生じますね⁉
私は模索中です。
で、【LBJ】を上映中です。
中国地方では岡山だけなので、興味のある方は、お見逃しなく。