2018年11月18日

操山公園にあそぶ

「カフェ明治屋」のランチのウリは何といっても「日替わりランチ」だが、もう一品の「明治屋特製ドライカレー」も自慢の一皿だ。先日、初めて見えたあるお客さんにそう説明したところ、岡山市内にドライカレーが有名な喫茶店があるそうで、「一度行ってみたらいいよ」とおっしゃる。そこで、店の定休日にふたりで「偵察」に行ってみることにした。 

  

その店は「珈琲館まるやま」という。「カフェ明治屋」からクルマで25分くらいのところ、岡山市中区にある。その日はランチタイムに間があったので、近くに遊ぶところはないかとネットで探したところ、「珈琲館まるやま」の比較的近くに「操山(みさおやま)公園」という自然豊かな公園があるらしい。まずはそちらに行ってみた。 

旗振台展望所から
操山公園の旗振台展望所からの眺め。街は西大寺方面になる。


操山というのは岡山駅からは東の方角にあたる標高
169メートルの低山。岡山後楽園の借景でもある。一帯は国有林になっており、遊歩道が整備されて「操山公園」と呼ばれている。わたしたちは操山公園里山センターにクルマを停めて散策した。標高200メートルにも満たないし、「里山」というから人家が点在する人と自然が融合した一帯を想像していたのだが、遊歩道は、登山とまではいわないがちょっとした山歩きのコースになっていた。 

  

わたしたちは「散歩」のつもりで来ていたので足元はスニーカーだったが、すれ違う人たちはほとんどがトレッキングシューズだ。ウェアやザックも登山用のものをきちんと身に着けている人が多い。雑木林のなかの山道を歩きながら、わたしは関東にいたころに出向いた奥武蔵の山々を思い出していた。 

  

最近は時間(と気力・体力?)がないので山歩きから遠ざかっているが、以前は趣味を聞かれると写真、キャンプとともに山歩きと答えていた。実際、もう四半世紀も前になるが、結婚して間もないころには埼玉県の両神山にテント泊をしながら登ったこともある(秩父出身の元同僚に言わせると両神山は「小学校の遠足で行く山」だそうだが)。その後も、日帰りの山歩きにはたびたび出かけた。伊豆ヶ岳や棒ノ折山などの入門コースばかりだが、晴れた日の低山歩きはとても気持ちがよく、心身がリフレッシュする。 

  

さて、「操山公園」のわたしたちは操山の頂上まで登ることもなく、旗振台展望所という見晴らしのいいところで休憩してクルマに戻った。時間はちょうどお昼前。ランチに向かおう。「珈琲館まるやま」は交通量の多い県道沿いにあった。わたしたちは迷わずドライカレーのセットを注文する。待つことしばし。出されたのは、ごはんの上に濃いめの色のドライカレーが掛かり、細かく切ったゆで卵がトッピングされた一皿だった。食べてみると、辛さはそれほどでもなく、じっくり炒め、煮込んだ野菜の甘さとコクがじんわりと口の中に広がる。長い年月をかけて作り上げ、動かしがたく完成した味という感じだ。 

  

ドライカレーもおいしかったが、一緒に頼んだアイスコーヒーがこれまたうまかった。帰り際、「長くやっていらっしゃるんですか?」と尋ねると、「37年になります」という答え。わたしたちは、その半分でいいから店を続けたいと思っている。あやかりたいものだ。 



y1_tokita at 09:35│Comments(1)カフェ | 瀬戸内暮らし

この記事へのコメント

1. Posted by ラフィンのお父さん   2018年11月18日 17:54
5  コーヒー ドライカレー37年の深みを感じて、オーナーも肖りたいと思ったのですね。
私も丁度37年間宮使いをしましたが、振り返れば短くも感じられましたね。
オーナーも年輪の輪を重ねられるように祈っています。

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