2019年03月26日
未完の家電(その1)
ある日、パソコンを立ち上げようとすると「デスクトップの準備をしています・・・」と表示されたまま、数分間、画面が固まっている。いやーな予感がした。そして、その予感は的中した。次に現れた画面は、いつものデスクトップではなく、まったく初期化された画面だった。
わが家にはパソコンが2台ある。1台は移住後に購入したWindows10のノートパソコンで、「カフェ明治屋」のレジ脇に置き、わたしが経理やSNS、このブログの執筆に使っている。もう1台はもともと持っていたWindows7のデスクトップパソコンで、ダイニングに置いている。こちらは「カフェ明治屋」の営業中はインターネットのJazz Radioの受信に、営業時間外はわたしたちが観るテレビの受信に使っている。妻がネットで仕入れ業者に発注するのもこのパソコンからだ。おかしくなったのはこちらのパソコンだ。
何しろ2011年モデルという年代物で、このところテレビの受信中に突然電源が落ちるというトラブルがたびたび起こっていた。Windows7は2020年早々に延長サポートが終了するという事情もある。どのみち近いうちに買い替えなければならないとは思っていたが、手元不如意のためギリギリまで働いてもらうつもりだった。
しかし今回はまずい。この症状についてネットで調べてみると、「ユーザープロファイルが壊れている」とのこと。何のことだかよくわからないが、ようするに、わたしというユーザーの設定した画面にたどり着けないので、仕方なく初期画面になっているらしい。このページの立ち上がりにはやたら時間がかかるし、毎回、リセットされるので、そのたびにgoogle chromeやJazz Radioにパスワードを打ち込んでログインしなければならない。困った。
ネットとはよくしたもので、この症状への対処法を教えてくれるサイトがいくつもある。今回はそのなかの「一番安全で確実」という方法でやってみることにした。新規にアカウントをつくり、そこにうまくいかないアカウントの情報をコピーするというものである。どういうわけか単純なコピーアンドペーストができず手こずったが、半日かけて何とか元のデスクトップらしきものができた。完全に元通りにはなっていないが、実用上問題ないので、これを使っている。
パソコンは便利だ。多くの人にとって、仕事ではもちろんプライベートでも不可欠だ。もはや「家電」といってもいいかもしれない。多くの家電同様、わたしにとってはブラックボックスなので、不具合が生じたら手に負えないが、パソコンではトラブルがしょっちゅう起こる。パソコンは技術的に未完成な家電であるとしか思えない。これがテレビやエアコンだったら、メーカーは頻繁にリコールをしなければならないだろう。コンピュータ制御による自動運転の実用化が近いといわれるが、はたして大丈夫か。わたしはいま一つその安全性を信用していない。
この記事へのコメント
はじめまして、といっても何度かお会いしてますが。
パソコンが、未完成でなく、使ってる我々が、未完成なんですよ(笑)
最近のクルマは、運転以外は、すべてコンピューター制御です。
電球の球切れ感知からアシストまでしてくれますが、その車を壊すのは、ほとんど運転してる人間の方ですよねえ(笑)