2017年10月

2017年10月30日

オープン5日前

「カフェ 明治屋」のオープンまであと5日となった1029日の日曜日、「一日だけのプレオープン」を実施した。「一日」といってもモーニングサービスは行わず11時半に開店、ランチとスイーツを提供して3時に閉めたから半日だ。このプレオープンは、ごく限られた人たちにだけ告知した。わたしたちを応援してくれているご近所の木工店さん、移住後もいろいろとお世話になっている「明治屋」の売り主さん、親身に相談に乗ってくれる地元商工会の担当者の方などである。 

171030日替りランチ-灰干し鯖
日替わりランチ。銚子から取り寄せた灰干し鯖は脂がのってうまい。


ランチとスイーツ、ドリンク類は前回のプレプレオープンと違って開店後のメニュー通りにフルラインナップで用意した。日替わりランチは灰干し鯖の焼き物、週替わりカレーはこくまろビーフカレーだ。メニューブックも完成したものを用意し、時間は限られているが「本番通り」の営業である。今回は、レジ打ちの練習も兼ねるため、全品半額とはいえ料金も頂戴する。お金をいただく以上、いやでも真剣度は増す。
 

  

当日は台風22号が接近し、朝から本降りの雨。みなさん、来てくれるか心配したが、開店早々から三々五々に顔を出してくれた。大半の人が顔見知りとそのお連れで、しかも限られた人数だが、慣れないものだからてんてこ舞い。食後の飲み物をずいぶんお待たせしたり、レジを打ち間違えそうになったりと不手際ばかりだったが、冷や汗をかく暇もなく一日の営業が終わった。 

  

今回も反省点ばかりだ。厨房では、スープ温め用に買ったIH調理器がうちのスープ鍋を受けつけないことが当日、判明。スープ鍋を急遽、ガスレンジに回した。また、前回のプレプレオープン同様、配膳台が足りないことが悩みの種だ。わたしのほうでは、意外(?)なことにコーヒー豆の挽き売りを希望するお客さんがいて、お待たせしながら慌てて豆を挽いた。とにかく、段取りよく行動しないと二人では絶対的にマンパワーが足りないことがよくわかった。問題山積だがオープン日は待ってくれない。直前の詰めの作業を急いで、笑顔でオープンの日を迎えたい。 



y1_tokita at 10:49|PermalinkComments(2)カフェ 

2017年10月26日

ホームページ、フェイスブック、インスタグラム

「カフェ 明治屋」のオープンまでにやらなければならないことの一つにSNS対策があった。いまの時代、SNSが集客に大きな影響を及ぼすということは、その方面に疎いわたしでも知っている。 

  

別に「インスタ映え」する料理を出してブームに乗ろうとは思っていないが、たとえば日替わりランチの写真をSNSにアップすれば、お客さんにも親切だろう。臨時休業や貸し切りなどの情報も、随時、伝えることができる。 

  

実際、前にも紹介したアイムホームもフェイスブックのページを持っており、いろいろなお知らせやレビューなどが掲載されている。「こんなページが作れないかなぁー」とは、前から思っていた。 

  

一方で、半ば固定的なホームページもあった方がいい。いまはお店の名前で検索すると「食べログ」などの紹介サイトが上位に表示されるので、それですませている店も多いが、やはり自前のホームページがほしい。いろいろ考えると欲張りになり、フェイスブックとインスタグラムを連携させ、それをホームページにリンクさせる(このブログも)という案に落ち着いた。 

  

プランはできたが、ではどうするか。SNSはほとんどやったことがない。今年に入ってやっとガラケーをスマホに変え、妻に教えられながらLINEを始めたばかりである。やってみるしかないので、まずフェイスブックに登録し、「カフェ 明治屋」のページを作った。インスタグラムにも登録。なんとか、形だけは整えた。 


つぎはいよいよホームページ作りだ。外注する暇もお金もないので、「無料ホームページ」を謳っているところから「Ameba Ownd」を選んで恐る恐る作り始めてみる。悪戦苦闘しながら何とか作ったのがこれである。 


一応、フェイスブックとインスタグラム、それにこのブログにもリンクさせることができた。満点とはいかないが、素人が
0円で作ったと知れば、許してもらえる出来ではないかと思う。あとはSNSのコンテンツを充実させることだ。 

  

今回、驚いたことが一つ。フェイスブックで新規アカウントを作成すると、(わたしのやり方が悪かったのかもしれないが)知らないうちにアドレス帳に載っている人全員に友達申請やフェイスブックへの加入を誘うお知らせが行く。なかにはわたし宛のメールで、フェイスブックへの加入を丁重にお断りする方もいて、恐縮するばかりだった。SNSは便利だが恐ろしい。 

 



y1_tokita at 11:02|PermalinkComments(1)カフェ 

2017年10月21日

メニューをどうする

開店が間近に迫ってきたが、やるべきことが山積みだ。飲み物やランチ、スイーツの試作もしなければならないし、そのための、そして開店後に必要なものの仕入れもしなければならない。お店のホームページも作らないといけないし、開店を知らせるチラシも必要だ。 

  

なかでも重要なのは「メニューをどうするか」である。「カフェ 明治屋」はコーヒーをベースにモーニングサービス、ランチ、スイーツの3本柱で営業していくつもりだが、それぞれに内容を具体化し、より詰めていく必要がある。 

  

たとえばモーニングサービス。こちらで見つけたいいパン屋さんから天然酵母のパンを仕入れることができることになったが、これをどう出すか。まずは素直にバタートーストにすることにした。ゆで卵とサラダをつけてトーストモーニングである。これを、朝はコーヒーの料金(440円)だけで提供する。 

トーストモーニング02
トーストモーニング。塩はヒマラヤン・ピンクソルト。

フレンチトースト02

フレンチトースト。たっぷりのシロップでどうぞ。 


モーニングのメニューがこれだけでは寂しいので、チーズトーストのセットとフレンチトーストのセットも出すことにした(ともにコーヒー付きで680円)。 

  

ランチは「日替わりランチ」と「週替わりのカレーランチ」、「明治屋風サラダのランチ」の3本立てにすることにした。すべて760円(コーヒー付き980円)と千円でおつりがくる額にした。日替わりランチは、灰干しサバの焼き物、ハンバーグ、蒸しシャブなどのローテーションに季節の素材を生かしたメニューを加えることを考えているが、毎日変えなければならないから悩ましい。週替わりカレーは、豚の角煮カレー、こくまろビーフカレー、バターチキンカレーなどのローテーション。サラダのランチは、横浜のあるカフェのランチからヒントを得たもので、レタスやトマトなどのサラダにゆで卵、ツナ(自家製)をつける。ちなみに、ランチにはすべてスープとプチデザート(杏仁豆腐、これも自家製)をつける。ライスは十六穀米だ。 

蒸しシャブ02
豚肉の蒸しシャブ。ニラとの相性がいい。

エビのオーロラスース02

エビのオーロラソース。ぷりぷりのエビがおいしい。 

カレー02

カレーも十六穀米で。たっぷりの野菜を添えて。 

サラダのランチ02

明治屋風サラダのランチ。ツナは自家製だとひと味違う。 

  

スイーツはチーズケーキ(480円)、抹茶のシフォンケーキ(380円)、フルーツロールケーキ(480円)などから日によって12品。すべて自家製だ。   

チーズケーキ02
チーズケーキ。濃厚なのにさっぱりした後味が売り。

シフォンケーキ02

抹茶のシフォンケーキ。 自家製の餡をつける。

  

こうして書いてくると「自家製」がやたらと多い。24席のカフェを二人で切り盛りするというだけで周囲から心配されているのに、手作りのハンバーグやカレー、杏仁豆腐、ケーキがやっていけるだろうか。といっても、調理は妻の担当なので、妻の手が回らないのではないか、今になってはなはだ心配である。  



y1_tokita at 17:24|PermalinkComments(1)カフェ 

2017年10月16日

プレプレオープン

「カフェ 明治屋」のオープンは113日に決まったが、いきなり本番というわけにはいかない。何ごとにもリハーサルが必要である。編集者というこれまでのわたしの仕事でいえば、雑誌を創刊する際には「創刊準備号」とか「00号」と称して創刊前に1冊出してみる。 

  

わたしたちもオープン1週間前に「プレオープン」の日を設けるつもりだが、それだけでは心もとない。ちょうど都合よく、といっては失礼だが、お店の改装工事でこちらの期待以上の仕事をしてくれた人たちに感謝の気持ちを表したいと思っていた。そこで、リフォーム工事にかかわった人たちを「カフェ 明治屋」での食事会に招くことにした。来てもらったのは、「チームA」の回で紹介した個性的な面々と、社長Hさんのご家族の計10名である。 

  

当日は開店してからのランチの定番メニューであるハンバーグとカレーを用意した。ハンバーグは合挽き肉に牛バラ肉のこま切れを混ぜ、肉の食感を出したもの。これを赤ワインソースで供する。ポタージュスープと付け合わせのサラダ、にんじんしりしり、舞茸とシメジのソテー、自家製杏仁豆腐のプチデザートという内容だ。一方のカレー(バターチキンカレー)は市販のカレールーを使わず、マサラマイルドなどの香辛料を調合して仕上げた。ライスはともに十六穀米だ(以上、偉そうに書き並べたが、料理はすべて妻が作った)。 

ハンバーグ赤ワインソース
ハンバーグの赤ワインソース。完食してもらえた。


わたしは接客と飲み物係である。この日は汗ばむくらいの気温だったせいもあり、みなさんアイスカフェオレを所望された。腕の見せ所、のはずであるが、何しろ一度に
3杯、追加で7杯の注文である。わたしは、コーヒーはアイスを含めて注文を受けてから豆を挽き、ドリップすることにしている。アイスはホットの2倍の豆を使うから、わたしが使っている24杯用のドリッパーでは一度に2杯が限界だ。これだとサーバー、ドリッパーを4つ並べないと7杯は一度に作れない。それは無理だ。一瞬、頭がパニックになりかけたが、一つのサーバー、ドリッパーで3杯分を作ってみることにした。何とかうまくいき、これを二つと1杯分、3つのドリッパーを並べて計7杯を一度につくった。 

  

食後のスイーツは抹茶のシフォンケーキorマンゴーのロールケーキ。ともに妻の手作りだ。一通り出し終わってみなさんに感想を聞いたが、「おいしかった」と言ってもらえてほっとした。 

  

今回のリハーサルは本当に勉強になった。妻は厨房でフル回転していたが、厨房の動線に問題があることやランチのお盆の置き場所が足りないことなどを痛感させられたという。わたしはわたしで接客、注文取り、ドリンクづくりすべてがぎこちなく、頭を働かせながら体を慣らしていく必要があることを思い知らされた。何しろ、遅れていらした一人には水を出すことをうっかりしており、声をかけられて慌てて対応する始末である。 

  

わたしたちの拙いリハーサルに協力してくれたみなさん、本当にありがとうございます。この経験を活かして、一日でも早くスムーズなオペレーションができるように心がけます。 

  

【お知らせ】 

「カフェ 明治屋」のホームページができました。 

です。 

このブログにもここから入れます。よろしければご覧ください。 



y1_tokita at 12:10|PermalinkComments(3)カフェ 

2017年10月11日

のれんと看板

このブログの初回に書いた通り、わたしたちのカフェの名前を「カフェ 明治屋」とすることは、移住前、東京にいるうちに決めていた。では、どんな文字の「カフェ 明治屋」にするか、ロゴマークをどうするかをその時さっそく考えた。 

  

そこで真っ先に頭に浮かんだのがデザイナーで装幀家のOさんである。Oさんとは、わたしが20代のころに勤めた出版社のころからの付き合いで、公私ともに親しくさせていただいている(ちなみに当時、同じ会社にいた関係で妻もOさんをよく知っている)。 

  

Oさんにわたしたちの計画を伝えると、二つ返事でロゴタイプ、ロゴマークのデザインを引き受けてくれた。そういうわけで、じつは移住する前からお店のロゴ・デザインだけが動き出していた。 

  

多忙なはずなのに、Oさんからは数日のうちにデザイン案が送られてきた。しかも、いくつものパターンがある。わたしたちはその中からお店のイメージに一番合うと思われるものを選び、さらに微修正を加えてもらって「カフェ 明治屋」のロゴタイプとロゴマークが決定した。 

  

「カフェ 明治屋」の文字は、しゃれた明朝系のもので、ロゴマークにはコーヒーカップと店のシンボルともいえる丸瓦があしらってある。とても素敵なデザインで、わたしたちはこのロゴにふさわしいお店をつくろうと改装にがんばってきたといえるかもしれない。 

のれん
できあがった「のれん」を掛けてみる。お店の入り口らしくなってきた。


そのロゴを生かす機会がやっと訪れた。お店の看板とのれんである。看板は、県道を通るクルマから見えるように店の駐車場に大きなものを立てた。もう一つの看板は、県道沿いのお宅にお願いして曲がり角の目印看板を立てさせてもらった。のれんは、勝山で見たのれんも参考にして紺色のものをあつらえた。
 

看板01
大きい方の看板。県道に向けて掲示した。
看板02

曲がり角を示す看板。県道沿いに立てた。 

  

Oさん、ほんとうにありがとう。何もお返しはできないけれど、つくってもらったロゴをこれからも最大限に生かして、多くの人に親しまれる店にします!



y1_tokita at 18:56|PermalinkComments(1)カフェ