2017年06月11日
瀬戸内・魚の王国
こちらに来て感じたことのひとつが、東京に比べ、やはり物価が安いということである。公共料金やガソリンの値段などは変わらないが、たとえば、洗車料金は安いところでは200円だ。トマト、きゅうり、レタスや玉ねぎなどの野菜を中心に生鮮食料品も全般に安いようだ。
スーパーマーケットでもそうだし、あちこちにある農協の農産物直売所では、採れたての野菜や果物などをかなりお安く販売している。ただ、難点(?)は「量が多い」こと。クレソンが大袋いっぱいに入って200円だったので飛びついたら、それから2~3日は、毎日、山盛りのクレソンサラダを食べる羽目になった。
そして、瀬戸内といえばやはり魚介類である。スーパーマーケットでも、地物の「がらえび」や「びんぐし」など、東京ではあまり見ないものを普通に売っている。東京では見ないといえば、漁港直結の魚市がある。わたしたちが住む瀬戸内市のお隣・備前市の伊里漁協では、毎週日曜日に「真魚市(まないち)」という市が立つ。先日、わたしたちもさっそく行ってみた。開始時間が朝7時とはじまりの早い市で、わたしたちが着いた8時過ぎにはすでに多くの人でにぎわっていた。
活気のある市場は、見て回るだけで楽しい。とくに漁港直結のこの市場では、バックヤードで漁船から魚を荷揚げしていたり、敷き詰めた氷の上に次から次に魚を放ったり、漁師さんたちの働きぶりが間近に見られて興味が尽きなかった。
ただ、ここでも問題は「ひと盛りの量の多さ」で、まだカフェを開店していないわたしたちが、二人で食べきれる量のものを探すのに苦労した。結局、型の良いイカ4杯を1,000円で購入したが、2~3日は「イカ尽くし」になりそうだ。
前のブログで「どうなることやら」と書いた町内会の側溝清掃が、なんとか終わった。用意する物は「ふつうの長靴とショベルか何かでいいよ」と言われていたが、側溝清掃専用の道具をホームセンターで購入して、その日を迎えた。集合時刻の朝8時前、集会所に行ってみると、すでに近くの側溝から「ガッシ、ガッシ」と作業をする音がする。挨拶も早々に、わたしも清掃作業に加わった。側溝(田んぼと道路の間の用水路)にまたがって中の泥やごみを掻き出していく。
小一時間で予定の区画の清掃が終了。日陰ではまだひんやりとする季節なのに汗だくになる。屈む作業なので腰も限界だった。全員で集会所に集まり、一息入れて解散となったが、この席で、町内会長から「新規加入者」として紹介された。そう、これが大事。一緒に作業をした「仲間」として、まずは認められた(?)ということか。ありがたい。近いうちに、田んぼには水が張られ田植えとなるだろう。散歩のたびに稲が青々と育っていく姿を眺められるのなら、汗をかいた甲斐もあるというものだ。