2020年01月19日

年末年始の楽しみ(その3)

数日間、休みがあることの良さは、日ごろなかなか行けないカフェや顔見知りのカフェでゆっくりと時間を過ごせることにもある。 

  

年末年始の休みにわたしたち夫婦がまず出向いたのは、前にも記した総社市の「珈琲と人」である。「珈琲と人」は12カ月に1回、訪れているが、いつも大満足だしいろいろと感心させられる。まず、ここはランチがすばらしい。ランチはメインが肉か魚かのA、カレーのB、洋食(ハンバーグ)のCから選べるが、この日、わたしたちはAの鴨肉を選択した。やわらかく、うまみが凝縮した鴨肉のローストとごはん、つけとろ蕎麦のセットだ。夏場は冷やしてある蕎麦が温めてあって、気配りが行き届いていることが知れる。この日のランチも、とてもおいしかった。 

  

「珈琲と人」は毎週水曜日が定休日だったが、昨年から水曜日にもランチの営業をするようになった。人も増やしたようだし、「がんばるなぁ」というのが正直な感想だ。ご主人に料理修行歴をうかがうと、「素人がいろいろ試しながらやってきただけですよ」とおっしゃる。だとすると、なおさらすごい。もともと料理のセンスをお持ちなのだろう。 

  

休みが少ないといえば、何かとお世話になっている牛窓の「べるま~ど」。前にも書いたが、なんと年中無休である。正月も元旦から営業している。前にも元日にうかがったことがあるが、今年も牛窓オリーブ園の近くで初日の出を拝んだあと、「べるま~ど」に直行した。ここは小高い丘の上にあり、窓からは小豆島や瀬戸内海を望むことができる。お店の売りはおいしいコーヒーとガレットである。この日はお正月ということで特別なコーヒーを淹れてもらった。とてもおいしかった。 

牡蠣のガレット
季節限定「牛窓産牡蠣とほうれん草のガレット」。

生ハムのガレット
定番メニュー「生ハムとブロッコリーのガレット」。

わたしたちは、朝食にガレットをいただいた。Facebookで拝見し、気になっていた季節限定「牛窓産牡蠣とほうれん草のガレット」と人気の定番メニュー「生ハムとブロッコリーのガレット」だ。大粒の牡蠣は、ちょうどよい火の通り加減で最高だった。年中無休で営業し、しかも季節ごとに新作を出すための試作を欠かさない。まったく頭が下がる。 

  

年末年始の休み中に行ったカフェがもう1軒ある。前にも書いた日生・頭島の「カフェ・マルベリー」である。ここの休みと「カフェ明治屋」の定休日が重なっているので、夏休みか年末年始の休みにしか行けないのだ。今回、わたしたちは要予約の「おまかせランチ」をひとつと「ベーグルランチ」をひとつお願いしておいた。わたしもそうだが、ここのべーグルがいたく気に入っている妻は「ベーグルランチ」に店頭販売のベーグルをひとつ、追加してもらった。いつ来ても、ここのランチ、とくにベーグルはおいしい。 

  

前にも書いたが、「カフェ・マルベリー」では有機野菜を自家栽培している。週に3日定休日があるといっても畑仕事や仕込みで大忙しのようだ。以前うかがったとき、「時給換算したらびっくりするような額(少額)になりますよ」とおっしゃっていた。畑はやっていないが、忙しいわりに儲からない状況はわたしたちも同じなので深く同感した。 

  

どのカフェも、おいしいもの、体にいいものをお客さんに届けようと一所懸命にがんばっている。休みの日の楽しみであるカフェ巡りは、そういう姿勢をまなぶ機会でもある。 



y1_tokita at 05:00│Comments(0)瀬戸内暮らし | カフェ

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