2018年03月07日
岡山のご当地CM
岡山に移住してほっとしたことの一つが、テレビ事情が東京とほとんど変わらず、東京のキー局5つがそのまま観られることだと前に記した。たしかにその通りなのだが、ときどき流れるローカル番組やご当地CMには地方色が如実に表れていて、これも面白い。
ご当地CMに有名な俳優やタレントが起用されることもある。たとえば、四国電力のCMには俳優の玉木宏が「よんでんe組」の先生役で出演している(岡山の民放は岡山・香川をカバーするので四国電力のCMも流れる)。一説によると玉木宏が今ほど売れていないころからの起用で、彼はこれを恩に着て今でも契約の際には四国まで足を運ぶという(四国電力の女子社員が大騒ぎするという尾ひれまでついている)。
一方の中国電力はイメージキャラクターにタレントのイモトアヤコを採用。CMでは、イモトが電気給湯器がない時代・ある時代の主婦役を演じたり、CMのためにつくられた曲をコンサート会場で熱唱したりしている。
変わったところでは、モデルでタレントの藤田ニコルがJA共済連香川のCMに登場、讃岐富士をバックに「なんがでっきょん なんがでっきょん」と歌っていたりする。ちなみに、「なんがでっきょん」は(農作物の)「何ができているの?」という意味かと思っていたら、そうではなくて、「何をしているの?」→「調子はどう?」→「ご機嫌いかが?」という挨拶の言葉らしい(大阪の「儲かりまっか」的な)。方言は難しい。
ご当地CMといえば、ずいぶん前に新潟県・魚沼の大沢山温泉に泊まったときに、テレビで除雪機のCMをやっていて、「雪国だなぁ」と感じたことがある。岡山で目に付くのは、「農機具を買い取ります」というCMだ。農業県であるが、高齢化が進んで農機具を手放す人が多いのだろう。ご当地CMは地域の世相を表している。
この記事へのコメント
テンポが多少遅いというかのんびりしている感じがします。でもCMは地域の生活感を表していて面白いと思います❗