2018年06月03日

雨もまた楽し

ある定休日、岡山市内に用があったついでに岡山県立美術館を訪ねた。この日は朝から雨で、自然の中に向かうには不向き。ゆっくり美術鑑賞をしようというわけだ。美術館は移住してわりとすぐに瀬戸内市立美術館を訪れて以来である。 

  

岡山県立美術館は、いまから30年前の1988年に瀬戸大橋、岡山空港とともに岡山県の大型プロジェクトのひとつとして開館したそうだ。わたしたちが行ったときには開館30周年記念展「県美コネクション」という展示をやっていた。ジャンルを問わず、岡山県にゆかりのある作家の作品を広く展示していた。 

  

わたしがとくに心惹かれたのは浦上春琴の僊山清暁図」である。春琴は江戸時代後期の文人画家で、備前岡山城下に生まれた。「僊山清暁図」はその最晩年の作で、理想郷ともいえる風景が細かなところまで描かれているが、まったくうるさくなく、全体としてのまとまりが素晴らしい。ずっと眺めていたくなる絵だ。 

カフェmoyau
「カフェmoyau」の入口は渋い。店内はもっと渋い。


目の保養のあとは舌の保養。岡山市内のカフェを検索すると、わりと上位に「
moyau」というカフェが出てくる。古民家っぽい外観に興味がわいたので、この日、ランチに寄ってみた。場所は、岡山後楽園から旭川を挟んだ対岸だ。古い倉庫を改装した店だそうで、2階は畳敷き。冬にはコタツになるそうだ。わたしたちは1階の図書室のようなスペースの川を望むカウンター席に腰を下ろした。ランチに私が注文したのはガパオ。適度にピリ辛でおいしかった。妻は日替わりご飯。野菜を使った小鉢が並んだ女性受けしそうなランチだ。 

  

わたしたちは雨の落ちる旭川を眺めながら、しばしのんびりした。東京にいたころも、雨の日は映画館や美術館に出向いたものだ。「晴れの国」に移住したけれど、たまには雨もまた良し。 

  

  

このブログも、おかげさまで今回で100回になりました。ご愛読ありがとうございます。これまでは、東京から岡山・瀬戸内市に移住し、カフェを開業する経緯を中心に綴ってきました。これからも、カフェの裏話や瀬戸内での暮らしを気の向くままに、より不定期に書いていきたいと思います。よろしければときどき寄ってみてください。 



y1_tokita at 10:24│Comments(3)カフェ | 瀬戸内暮らし

この記事へのコメント

1. Posted by ラフィンのお父さん   2018年06月03日 11:19
5 晴れたときはアウトドア🎄⛺🎄🚙、雨降りのときはインドア📖👓、理想ですね。  
 美術館は良いですね。 
夫婦の趣味が共通ということは、相手に合わせることなく、そして、気をつかわず同じ時間を過ごせると言う事ですね。羨ましい限り❗😆
2. Posted by ささきなおや   2018年06月15日 03:26
5 100記念、おめでとうございます🎊
3. Posted by 飯島   2018年06月30日 15:36
そばたなかが本日をもって閉店となりました

パン屋さんいっとく🍞は4軒隣ぐらいに食パン専門店が出来て 少しさみしいです


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