瀬戸内暮らし

2017年05月23日

リノベーションのマネごと

お店の改装にはまだ手がつかないが、まずは自分たちが住むところから手を入れようということで、納戸をクローゼットにリノベーションすることにした。リノベーションというと大げさだが、何のことはない、ベニヤ板の壁に壁紙を貼るだけである。 

  

わたしたちは、これまで賃貸暮らしだったせいで、原状回復がむずかしくなるような部屋の改装をしたことがない。壁紙を貼るのも初めてだ。3畳ほどとはいえ、ひと部屋の壁を自分たちで変えることができるのか、不安だったが、失敗してもしょせんは自分たちのクローゼット、試しにやってみることにした。 

間取り図
「カフェ 明治屋」の間取り図。不動産広告風にいうと8DK+Sとなろうか。


この納戸は、間取り図で
5角形になっている部屋だ。ここと隣接する6畳間、4畳と土間の部屋を自分たちのプライベートスペースにし、東南角の玄関・土間と田の字型の4部屋をカフェにするつもりである。 

  

納戸の壁紙は、近くのホームセンターで92センチ幅・15メートル分を買ってきた。約6,000円。ローラーやヘラなどの壁紙貼り5点セットが約1,000円。7,000円ほどでベニヤ壁の納戸が白い壁紙のクローゼットに生まれ変わるなら安いものだ。 

壁紙貼り01
壁紙を貼ったらハケで空気を抜き、しわにならないようにする。

壁紙貼り02

つなぎ目はカッターで切り、隣り合う2枚を密着させる。 

  

壁紙は「生糊つき」という初心者向けのもので、貼ったり剥がしたり、調整しながら貼っていけるから失敗が少ないらしい。慣れないわたしたちでも、ほぼ一日で、なんとか貼り終えることができた。壁紙のつなぎ目に微妙な隙間ができたり、何カ所か細かなしわが寄ったりしたが、初めてにしては上出来ということにしよう。 

before
壁紙を貼る前。ベニヤ板むき出しの納戸だ。

after

壁紙を貼り終わったところ。壁が明るくなった。  

壁紙貼り03
角もばっちり。少しはクローゼットらしくなったか。


リノベーション・改装は、もちろんこれからが本番である。床・壁・天井、あらゆるところを手直ししなければならない。まったく初心者のわたしたちが、である。まずは壁紙貼りがなんとかできたことで、ほんの少し自信をつけたというところか。
 



y1_tokita at 13:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年05月18日

カフェの「棲み分け」

前回、書いたように、こちらに来てやっていることの一つに「ご近所のカフェ」の「偵察」がある。偵察というと大げさだが、もともとカフェに行くことが好きだから、息抜きやランチがてら、参考になることはないかと覗かせてもらっているわけである。そこから見えてきたことは・・・ 

キノシタショウテン

キノシタショウテンのすっきりした外観。インテリアもセンスを感じさせる。 


まず、隣駅・邑久駅に近く瀬戸内市役所の向かいにあるキノシタショウテン。今風の外観・内装で、店の奥には焙煎機が鎮座している。そう、ここは自家焙煎で、コーヒーには相当なこだわりがあるようだ。わたしはランチにサンドイッチとブレンドコーヒーを注文したが、コーヒーの原産国・地域/農園名・ローストの程度などを記したメモが添えられていた。わたしたちが行ったとき、お客さんのほとんどは女性。コーヒーの味もだが、店のしゃれた雰囲気に惹かれていると見た。  

カフェ・ユクリ

カフェ・ユクリは看板がなければ古民家を今風に改築した住宅にしか見えない。

つぎは同じ邑久町ながら駅からは遠く、細い道を入った集落にあるカフェ・ユクリ。古民家を改装した店で、靴を脱いで上がるようになっている。広い縁側と畳敷きの座敷にゆったりと席が設けてある。注文したランチを待つ間、庭を眺めると、エサやり場に雀たちが交代でやって来てついばんでいた。ほっこりした陽だまりのような空間だ。ここは女性のグループ、カップル、家族づれと客層が多彩だった。古民家の温かさ、家庭的な雰囲気を好む人たちが通っているのだろう。  

ログキャビン

太い丸太を使った立派な造りのログキャビン。2階もある。

もう一軒はキノシタショウテンにも近い、その名もログキャビン。ワイルドなアウトドア料理を出すかと思いきや、メニューは家庭料理そのものといった感じで、わたしたちが行った日の日替わりランチは酢豚の御膳だった。しかも、それがコーヒー付きで700円。店内には中年の夫婦、年配者のグループが多く、「地元の食堂」といった感じ。地元のじっちゃん(失礼。かなりの高齢と思しき男性)が軽トラで来店していたのが印象的だ。  

  

しゃれた今風の店、古民家の落ち着ける店、リーズナブルな地元の食堂的な店、それぞれに特色を出しながらターゲットの客層をしっかりつかんでいる。さてさて、では「カフェ 明治屋」はどういう特色を打ち出し、どのような客層に訴えるか。いまはまだ、男女・年齢を絞らずに、自分たちがおいしいと確信したものをていねいに作って出すしかないと思っている。そうすれば、自然と客層は絞られてくるだろう。あとは、お客さんに教えられながら、わたしたちだけの「ニッチ(隙間)市場」を見つけよう。 



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2017年05月14日

迷子の楽しみ

引っ越してきて2週間、相変わらず掃除とかたづけの日々が続いている。カフェの準備もしなければならないが、まずは自分たちの日々の暮らしを軌道に乗せることが先決だ。ただ、一日中、家にこもっていては気が晴れないので、日に一度は外に出るようにしている。同じ地域のカフェに昼食がてら偵察(?)に出かけたりもしているが、いちばん気持ちがいいのは、朝の散歩だ。 

  

麦畑

散歩道の麦畑。いまはちょうど麦が実るころだ。

川岸の草むら

川岸の草むらが気持ちよさそう。昼寝をしに来たい。 

  

東京にいたころも、仕事を離れてからは朝の散歩を日課にしていた。ちょうど、最寄りの花小金井駅から隣の小平駅方面・田無駅方面へグリーンロードという遊歩道が整備されており、散歩にうってつけだった。この道は桜並木になっているところも多く、今年の春は毎日が花見という贅沢を味わった。  

  

一方、「明治屋」の近くには、とくに散歩のために整備された道というものはない。しかし、東京とは比べ物にならないほどの自然がある。地元の人たちにとっては、おそらく「何もない」としか映らない田園風景も、わたしたちには新鮮だ。 

  

というわけで、「今日は川沿いに歩いてみよう」「畑のあぜ道をたどってみよう」と東へ西へ、気の向くままの散歩である。春から初夏に向かう季節を感じさせる風、大きく開けた空で懸命に鳴くひばりの声、川岸に生い茂る草木の新緑・・・すべてが、「ここに来てよかった」と感じさせるものである。 

  

鎮守の森

畑の中に忽然と鎮守の森が現れる。この一角だけ別世界のようだ。

牧場

近所に牧場があったりする。新参者が気になるのか、牛たちに「ガン見」された。 

  

気ままな散歩では、時として帰り道がわからなくなる。しかし、心配はいらない。今は便利な時代だ。困ったらgoogleマップに自宅への道順を教えてもらえばいい。この道順がまた、意外なルートで新たな発見があったりするから面白い。 



y1_tokita at 16:06|PermalinkComments(3)TrackBack(0)

2017年05月07日

人生初の「町内会」

ゴールデンウィークはいかが過ごされただろうか。今年は天気にも恵まれたので、旅行やレジャーを満喫された方も多いと思う。ちなみに、わたしが先日まで勤めていた会社では、毎月1日が会議の日になっており、ゴールデンウィークの連休がとりにくいと不評を買っていたが、わたしが辞めた途端に(?)今年から5月1日、2日が休業日になった。自動的に9連休だ。これまでは何だったの?
 

さて、こちらは9連休どころか、休もうと思えばいつでも、いつまでも休めるが、やるべきことをやっていたら休みなしという身になった。連休直前に引っ越してきたから、連休中は掃除とかたづけの日々である。台所は妻に任せ、わたしは洗面所、風呂場、トイレの順にそれぞれ一日がかりで掃除をした。簡単そうに見えて、洗面台ひとつにしても完璧に磨き上げると丸一日を要する。疲れるけれど、終わった後の達成感はデスクワークでは得られないものだ。今のわたしほど「自宅の洗面台に愛着を感じる」人もそういないのではないか。
 

ところで、掃除よりもかたづけよりも、引っ越したら真っ先にやらなくてはならないことがある。ご近所や関係者へのあいさつだ。うちの場合、ご近所といっても目の前のお寺(正通寺)しかない。もちろん、早々にあいさつにうかがった。ちなみに、正通寺は、古くは南側の小山(甲山)の山頂にあったが、落雷で焼失し、元和元年(1615年)にこの場所に下りてきたそうだ。由緒ある寺なのだ。奥さんと年配のご住職があれこれと教えてくれ、親切なことに町内会長にも連絡を取ってくれた。さっそく、町内会長のお宅へもあいさつに出向いた。

正通寺山門
正通寺の山門。奥に見える本堂は元禄年間の建立とのこと。

正通寺庫裡
正通寺の庫裡。一昨年に建て直したとのことで真新しい。

移住者の体験談や移住のハウ・ツーものなどで必ずといっていいほど強調されているのが、「まず町内会長にあいさつ」ということである。町内会はとくに地方では欠かせない組織であり、移住者がいろいろなことを教えてもらったり、行事に参加したりするには、まず、町内会に入り、地域社会との関係を良好に保つ必要がある。
 

町内会長が頑固なお年寄りで「よそ者嫌い」だったらどうしよう、などと心配したが、幸い、わたしと同年配くらいの親切でフランクな方だった。植木職人をなさっていて、以前、「明治屋」の植木の手入れの仕事もしたこともあるそうだ。たまたま連休中に町内会の年に一度の寄り合いがあり、わたしたちは無事に町内会への入会を許可された。却下されることもあるそうだから、ひと安心だ。

これまで首都圏の賃貸、しかも集合住宅で暮らしていたせいで、わたしたちは町内会というものに入ったことがない。面倒などと思わずに、何ごともいちから教えてもらうしかない。さっそくひと月後には、「町内の側溝の大掃除」という、イメージするだけで大変そうな行事が待っている。どうなることやら。



y1_tokita at 16:59|PermalinkComments(3)TrackBack(0)